2011年08月05日

東の空、赤が溢れ出す直前、やや緑がかった青の緊張。

西の空、東の反射でぼんやり黄色く、しかし確実な明るさ。

北の空、東の明るさが長く手を伸ばす。

南の空、まだ青いままで、つられて明るく。




東の赤が溢れ出す。

ヒグラシが一斉に鳴き始める。

鳥が声を尖らせる。

下だけが赤い雲。

黙り込む町。

穏やかな南の空。

北がこんなに明るいなんて。

西にも朝焼け。

ますます暴れる東の赤。

そして真上を見上げると、



まだそこだけ夜なのだ。

かすかに。

どこよりも青い。

地平線から物凄い速さで朝が立ち上がる中、

空のてっぺんだけが取り残される。

やがて四方の明るさに押し潰されて、

夜は消えていく。

どこにも行かないないままに。

誰にも手渡されないままに。

そしてこの朝も恐らく消えていく。

どこにも行かず、この場所で。




でも、だからこそ、

誰に渡すでもない古い時間。

誰のお下がりでもない新しい時間。

そっちのほうが好きだ。




「朝のリレーを信じない」(2010/07/27)


posted by たろ! at 11:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 発見計画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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