2012年06月15日

簡単なピンホールレンズの作り方を紹介します。(※1)





以下、解説と作例。 各画像の下に、オンマウスで表示するコメントを付けました。


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 必要なもの一覧。 黒い円盤はカメラ用ボディキャップ。 これと同じくらいの大きさにアルミホイルを切り抜きます。 

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 軽く傷を付けてからハンマーで叩き割ります。 どうやらコンクリート等の上が良さそうです。 

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 綺麗に割れました。 余計な光の入る隙間を作らないように、しっかりアルミホイルを貼り付けます。 

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 やけにアルミホイルを凹ませるのは、視野を広くして扱いやすいレンズにするためです。(※2) 

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 真ん中に0.2〜0.3mmの穴を空けて完成。 最後のは蓋で蓋に蓋をする不毛さに感動しただけで特に意味はありません。 



出来上がったピンホールレンズで夕暮れの街を撮影してきました。




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 ちゃんと写ります 独特のぼんやり感 





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 損なって困る程の先鋭さはなく、何より暗いので、ISO感度3200 





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 安定の低画質 お洒落画像加工どころじゃない根本的にグダグダな光 





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 黄色いバイク 





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 花のあるショーウィンドウ 





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 鉄くず山盛りのドラム缶と叡山電車 動くものは大体ぶれて写ります 





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 高野川 





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 川沿いの街灯 





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 糺の森の南 この蛍光色はどうかと 





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 カラス 





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 全然わかりませんが、向こうの山には「大」と書いてあるようです 





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 橋の下 盛大なフレア 





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 橋の下の外 川原に日が射してきました 





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 太陽にレンズを向けると虹色の線が射し込みます 





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 川原のランナー 





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 散歩道 踏まれぬ場所 





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 東の空は灰色 





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 花と階段 





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 原理上レンズ歪みが全く生じません 建物の撮影は少しだけ快適 





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 川底の模様が好きです 





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 遠近に関係なくボケます 





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 もうすぐ日没 





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 風と草 





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 橙 





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 電柱 


写真おわり



計算してみると、今回のピンホールレンズの絞りは、だいたいf128に相当するようです。
普通のレンズ、例えばf4のレンズの、1/1024 しか光を取り込めません。要するにめちゃくちゃ暗い。
カメラに装着してファインダーを覗くと、一応は被写体の輪郭がぼやーっと像を作っていて感心するのですが、
被写体を認識できるのは明るい外の風景だけで、日陰では自分が何を見ているのかさっぱりわかりません。

散歩中の撮影でも、画角や構図、シャッター速度、結局全部勘に頼る事になりました。
すこぶる使い勝手が悪く、出来上がる写真は見ての通り。
普段の僕の写真を見て下さっている方には少し申し訳ない感すらあります。
なんだか散々なレンズなのですが、それでも楽しい写真作りでした。

細かいことは全部放り出して、ただただ明暗の位置だけを追うというのは、
いつも使っている「何もかもちゃんと写す」レンズではできない体験です。
そしてこのノスタルジックな自己満足(!)
レンズを交換できるカメラをお持ちの方は、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

【関連】まともなレンズも作りました。ボケがボケるレンズ



(※1)
本当は光を屈折させる機能を持つものを「レンズ」と呼ぶらしいのですが、今回はピンホールも一種のカメラ用レンズとして扱っています。

(※2)
この作業ではアルミホイルがカメラ内の機構に接触しないよう、細心の注意が必要です。面倒・心配なら凹ませなくても問題ありません。
ピンホールレンズには焦点というものがありませんが、画角の指標として焦点距離を用いるとすれば、センサーからピンホールまでの距離が、そのままピンホールレンズの焦点距離になります。 例えばセンサーから35mmの距離にピンホールを作れば、いわゆるAPS-C用の標準レンズになります。 今回の工作では、アルミホイルを20mmほど凹ませてセンサーから約30mmの位置にピンホールを作り、やや広角寄りの標準レンズに仕上げました。


posted by たろ! at 16:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 工作計画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すてきっす。
一見トイカメラ風でトイカメラにはない何かがあるね。
意外と色合いがよくてびっくり。
Posted by co.dai at 2012年06月15日 20:07
ありがとうございます。
独特のエフェクトを持ちながら、
描写はあくまでも素直な印象です。
Posted by たろ! at 2012年06月19日 21:18
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